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教科書で読んだ児童文学 [随筆]

唐突ですが、質問タイム。

「小学校の国語の教科書に載っていた文学作品、覚えていますか?」



先日、段ボール箱に眠っていた6年分の教育出版・小学国語をひもとくと、以下のような作品を再発見。懐かしいね。

※あくまでも昭和50年代後半~60年代全般の教育出版のもののみ。他はまた次の機会に。



・おおきなかぶ(トルストイ(内田莉莎子訳)):1年生。福音館書店の同名の絵本より。



★アレクサンダーとぜんまいねずみ(レオ=レオニ):2年生。好学社の同名の絵本より。素敵な、心温まるファンタジー。人生において大切なことは、誰かと同じように「ちやほやして」もらうことではなく、自分自身を受け入れて生きていくことであることを教えてくれる。

・かわいそうなぞう:2年生。第2次大戦中の上野動物園の猛獣処分の結末。

・花いっぱいになあれ(松谷みよ子):2年生。爽やかなファンタジー。

・ろくべえまってろよ(灰谷健次郎):2年生。灰谷作品は、どことなく重たい感じがして、当時はあんまり好きじゃなかったのだが、子供のうちに「太陽の子」「兎の眼」を読まなかったことは、大人になってから後悔しております。まだ読んでない。



・ごんぎつね(新見南吉):3年生。てぶくろをかいに」が載っている教科書もあるらしい。後者のほうが好きではある。

・八郎(斎藤隆介):3年生。福音館書店の同名の絵本より。秋田県の八郎潟にまつわる民話。

・お母さんの紙びな(長崎源之助):3年生。低学年向けの戦争文学。私事ながら、当時交通事故で入院していて、この授業を受けられなかったのは残念。



・木竜うるし(木下順二):4年生。欲深いのは駄目ね~。という話。

★一つの花(今西祐行):4年生。出征していくお父さんの優しさが哀しい。

・鳥(安房直子):4年生。爽やかなファンタジー。「きつねの窓」は中学校で習う、これも素敵な小品。



・附子(木下順二):5年生。狂言の木下順二による児童版。ちなみに木下順二の「夕鶴」は中学3年で習うことになる。

★るすばん先生(宮川ひろ):5年生。産休代替教員と児童たちが、戸惑いつつも次第に交流を深めていく様子を描く中編作品だけど、教科書に抜粋された部分はごく普通の道徳番組的内容のところのみ(「沢田さんのほくろ」という題名になっている)。これは原作で読むのがベスト。

★母さんの木(大川悦生):5年生。出征した息子たちの代わりに母親は木を植えるが…。私は、この作品は戦争児童文学の白眉と思うのだが、世間的には次の作品のほうが有名ですね。

・大造じいさんとがん(椋鳩十):5年生。ビミョ~に独特の風土感がある。

・ふき子の父(砂田弘):5年生。オヤジ臭強いお父サンの話。ビミョ~である。

・川とノリオ(いぬいとみこ):6年生。広島で母をなくした少年の哀しみを描く。

北極のムーシカミーシカの作者と同じことに、ついさっき気付いた。



上記のリストのうち、★をつけた作品は私のお薦め。単なる子供向けと思わずに、ぜひ一度読んでみて頂きたい。



そういや、物心ついたころから、時刻表や電話帳、住宅地図や建築物の見取図など「活字」を読むのが好きだったのですが(読む対象物からすると、高い言語性IQを伴う発達障害を示唆するそうな)、孫の私をアナウンサーにさせたがっていた祖母のしつけ(全国どこに飛ばされても、顔を観ることができるから。らしい)で、教科書の朗読をかなり高学年になるまでやっていたのでした。おかげで、音読の苦手さ(これも発達障害を示唆するそうな)も大して目立たなくなった次第。祖母には感謝であります。



他の教科書や、中学校以降の教科書の話題は、また後日。



(「サロン・やまあらし」2000年7月 より)
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コメント 4

しま

はじめまして。
いろんな所を検索している時に、ここに出会いました。

国語の教科書の思い出、沢山あります。
上記のタイトルもすごく覚えています。

私の教科書は教育出版かどうかも覚えてないのですが
ある物語を探しています。
もし、載っていたら教えていただけないでしょうか?

(あまり覚えてないのですが)
子供達が、ダンボール箱でケーキを作って
そのケーキが本物になる
・・・というお話です。

もう一度出会いたいです。
by しま (2007-02-22 00:02) 

やまあらし

ありがとうございます。管理人です。
私が唯一信頼するマスメディアの2ちゃんねるとかを検索して、教科書スレ(例:http://natto.2ch.net/books/kako/988/988473514.html)などに当たるものの、なかなかおっしゃっている話には行き着きませんね~。

少なくとも、昭和57年度(1年生)~63年度(6年生)の教育出版・国語には載っていませんでした。数年に一遍の改訂があるので、1シーズンのみの掲載だと、なかなか見つけづらいですね。
いつ頃・昭和何年頃の作品ですか?あと教科書会社and/orお住まいだった地域も。
#北海道では教育出版がメインなので。一方、啓林館の教科書は見たことがないです
by やまあらし (2007-02-24 11:02) 

しま

久しぶりに再び検索をしていたら、コメントをいただいていたのにお返事が全くできていなくて申し訳ありませんでした。

私は昭和51年生まれですので、上記の掲載分に当たるような気がします。
きっと1シーズンのみの作品だったのかもしれませんね・・・
教科書が手元にないので、残念ながらどこの出版社かわかりません。
ですが、「かわいそうなぞう」「ろくべえまってろよ」は覚えています!
京都府南部に住んでいました。

本当にいろいろ教えていただいてありがとうございました!!
by しま (2010-06-29 16:28) 

やまあらし

せかい一大きなケーキ (紙芝居ベストセレクション 第2集) 古田 足日 (著), 田畑 精一 (イラスト)
ですね。ようやくGoogle検索でみつかりました!
by やまあらし (2012-05-08 22:33) 

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