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村の旅 [随想]

紀行ものというのは、ローカル線の終点とか、何らかの特徴のある町村に焦点を当てたもののほうがもちろん受けはよく。何も無いシャッター通りや廃村というのは、またそれはそれでマニアックなものになりそうで。
そうなると、特に変哲もない、駅も普通に存続していて、国道沿いにはドラッグストアやコンビニがあって…という町は、まず話題になることはないのでしょうが、そういう町の駅前通りなり、裏道のスナック街(概ね「銀座通り」「新宿通り」という名前になりがち)なりというところを歩くのは、本当はテレビに放映されるものの数十倍は趣があると思うのです。
看板が錆びたままの薬局、金文字が剥がれかけた呉服店、誰かが手入れをし続けていると思しき案内看板と花壇。乗っている列車やバスを衝動的に途中下車して、ブラブラと町並みを歩き、次の交通機関が暫くの間に無いことに気付いて呆然とし、夕方まで公園の跡地で思索にふける、また楽しからずや。

曲想がまとまっても曲名を決めるのが後…ということはよくありまして、この曲の次に作った「町の旅」のほうが先に曲名が決まったのです。従ってこちらの曲名がついたのはなりゆきで。歌詞との関連性がそんなに強くないのもそれが理由なのです。
(作品番号11、1986年)
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