So-net無料ブログ作成

終着の町 [随想]

鉄道の終着点というのは旅情をより掻き立てられます。特に港町なんかはそうで、加えて最果てという言葉がつけば、人は誰しも名写真家や名ソングライターになりたがるというもの。
北海道内の鉄道の終点は廃止されたものも殆ど、現役のものは全て行ったことがありまして。江差や増毛や様似(いずれも実は延伸予定があった)、夕張に上砂川に歌志内(炭鉱ですね)、十勝三股や万字炭山や雄別炭山(自然に還る)、そして稚内や根室。
稚内も根室もロシアに近いという点では共通であるものの、前者は樺太への交流の窓口(ロシア交流という点では小樽に近い雰囲気をも持つ)、後者は北方領土問題を抱える国境の町という大きな違いがありまして。特に昭和50年代は冷戦の終盤、今よりも霧が濃かったような気もしますし、そうなると納沙布岬の霧笛もより響くところ。

札幌近辺に居た頃、小学校の国語の授業で俳句を詠むというのがありまして。
特急でさよなら夏の根室駅
…という一句を読んだものの、あっさりうちの母親に「根室駅には特急来ないのよ。。。」と言われたというよい想い出。確かに、これまでの歴史で根室発着の特急が運行されたことはないんですねえ。恐らく、「狩勝」か「ノサップ」か、あるいは釧路発着の「おおぞら」か「まりも」あたりの印象なのだろうと。そもそも「おおぞら」以外はやっぱり急行だし。
#石勝線開業直後のお話。もちろん当時は鉄ヲタではありませんでした

この時期、単語帳を使ってモチーフを書き溜めるということをやっておりまして、似たような作品がしばらく続きます。次の「並木道」やのちの「10月のサイクリング」と並ぶ、当時気に入っていた作品三兄弟。
(作品番号27、1990年)
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー